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皮膚リンパ腫とは

皮膚組織のリンパ球が増殖し始める疾患です。リンパ球は白血球の1部で、白血球の約25%を占めます。ウイルスや腫瘍などの異物を攻撃し、体内に入ってきた異物を記憶し、再び侵入してきた時には迅速に対応します。

リンパ球は常に動き回っていますが、皮膚と親和性があるため、皮膚に集まりやすい傾向があるようです。しかしなんらかの理由でバランスが崩れると、皮膚に必要以上のリンパ球が集まり、増殖を始めてしまいます。それが皮膚リンパ腫です。次に皮膚リンパ腫の中でも一番一般的な菌状息肉症について紹介します。

一般的なリンパ腫菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)

菌状息肉症という名前を見るとあたかも菌が張り巡らされるような感じがしますが、菌状とは関係のない症候です。疾患は3段階に分けられ、紅斑(こうはん)期→局面期→腫瘍期と進んでいきます。初期の紅斑期は、痒みも痛みもほとんどなく、淡紅色や褐色の発疹(紅斑)が太ももやお腹、腰、背中などに見られるのが特徴です。

この時点では、皮膚所見で病名を確定することは、ベテランの皮膚科医でも難しいと言われています。局面期に入ると、紅斑が膨らんできて、色は、くすみがなくなり鮮やかな紅色です。

90%の人がその後10年間同じ状態が続くか、中には治癒してしまうというように、特に問題はありません。残り10%が進行しますが、進行速度が遅いので、対応できます。体の80%以上を紅色の潰瘍で覆われてくると紅皮症と呼ばれ、まれにセザリー症候群になる場合がありますから、観察していくことは必要です。

検査方法

まずは皮膚科医による視診と問診です。その結果、皮膚リンパ腫の可能性、特に菌状息肉症が疑われれば、皮膚生検をします。皮膚に親和しているリンパ球の種類を特定すると病名が判断しやすくなります。その他の方法は、病状によりウィルス判定です。体全体にどの程度、病気が広がっているかを確定するために、CT・超音波・FDG-PETなどで画像判定をします。

治療法

患部が目立たない場所で痛みなどの具体的な症状がない場合には、そのまま観察だけにする場合も多いようです。治療をする場合、皮膚のみの症状であれば、紫外線療法がおもな治療法で、場合により※ステロイドやACNUなどの薬物療法や放射線治療です。体全体に進行した場合は、全身に対する化学療法を始めます。

参考:公益社団法人日本皮膚科学会:皮膚リンパ腫診療ガイドライン 2011 年改訂版(PDF)

リンパ腫は皮膚科で治療するの?

皮膚のリンパ腫に関しては、皮膚科で治療法が色々と確立されています。早期発見をして、最初から強力な治療をする方がよいのではないかという意見があり、一時期早期から強めの化学療法や放射線治療などをしていた時代がありますが、最初から強い薬剤などを使っても消耗するばかりでよい結果が得られないようです。

皮膚のリンパ腫に対しては、皮膚科独特の治療法が工夫されています。早期の病変を見つけて、当初から強力な治療をしても、※良い結果を得られないことが証明されています。皮膚の状態を的確に評価し、その時々に応じた治療をした方がよいのです。そのためには、皮膚科医にカウンセリングしながら、治療をしていくことが理想的です。ただし、子供や青年が化学療法をする必要性が出ている場合には、生殖機能に与える影響を考えて、幅広いカウンセリングが必要になります。

参考:日本網内系学会会誌34 巻 (1994) 1 号 p. 1-10:皮膚リンパ腫2009/06/04公開

悪性リンパ腫

参考のために悪性リンパ腫の説明も加えておきます。悪性リンパ腫の症状がなければ、基本的には、普通の皮膚リンパ腫と考えられる要素が強まるからです。

症状

悪性リンパ腫の症状は、首・脇の下・足の付け根などリンパ節が多い部位にしこりができて、数週間から数ヶ月の間に増大していき、縮小することなく病状が進みます。そのほかの症状は、発熱・体重低下・寝汗の増大・体のかゆみ・皮膚の発疹など。また、腫瘤が気道や血管などの臓器が圧迫され気道などにより内臓が圧迫され、麻痺や血流障害などが現れます。

簡単に悪性かどうかわかりますか?

突起している部分の表面がでこぼこしているか、なめらかかを確認してみてください。なめらかであれば、良質腫瘍です。また、押してみてすぐにもどるようでしたら、鼠径ヘルニアなどの可能性もありません。

参考:J-ATAGE:末梢神経浸潤を認めた皮膚T細胞リンパ腫(PDF)

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